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がんばるアグリスト

JA兵庫西管内の専業農家の方や生産組合を紹介するコーナーです。
生産者の方々をお訪ねし、農業についての思いを皆様にお届けします。


入野営農組合  地域の活性、一人でも多くの方に携わってもらい品質のよい農産物づくりを
(更新日)2009年6月30日10時24分
 

 揖保川の清流、そして近くに赤穂の塩がある龍野では昔から醤油やそうめんづくりが盛んに行われています。これらの産業にともない地元農家では麦や大豆を栽培、近年の地産地消の盛り上がりで、食品にも地場産の原材料をもとめる傾向になり麦・大豆栽培が一段と広まりました。
 たつの市神岡町の入野営農組合は組合員数58人、平成18 年に特定農業団体に認定され、通常10人が管理・作業にあたり、水稲9ha、麦7.5ha、黒大豆1.1haなどを栽培。2年目になる女性の組合長・和田弘子さんと役員たちが事業の一つひとつを遂行しています。小麦はJAと契約して今年度から高タンパク小麦を栽培、地元特産の醤油づくりにも使われます。「手を抜かない、高タンパク小麦の生産にむけて定期的な研修を積み徹底して」「今は手探り状態、発想力や企画力きめ細かなセンスが高められるように」。
 まず手がけたことは、営農環境の改善で畦やほ場などの草対策、大勢に出役してもらい畦などの草刈りを。専業主婦が農業に参画し「女性ならではの丁寧さが強みになっている」「緑の環境が整っていく喜びが」。作付けなどの段取りは女性役員2人が行い、作業の省力化を考え、いいものを作るという意識・実践を組合員と分かち合いながら力をつけます。
 より多くの方に農業に携わってもらえるようにとサツマイモ栽培を子ども会に声かけして、今年初めて親子でサツマイモ苗の定植を楽しんでもらいました。梅雨前にはジャガイモ掘りも。景観作物や菊にも挑戦し、シロウリやバジルの契約栽培も順調。「入野がきれいに、いきいきした農業の里になるように」。麦を初め、品質のよい農産物を生産し地域に貢献しているという自信を持ちながら営農活動を続けます。



林田コンテナ会  女性パワーで喜ばれる野菜づくり。助け合いながら産地化に
(更新日)2009年6月8日18時43分
 

 清流があり、のどかな田園が広がる林田地区。「林田の野菜」と地域の生産者たちは互いに切磋琢磨し、消費者から喜ばれる農産物の生産を続けています。その中に「林田コンテナ会」があり、現在23農家、栽培延べ面積約4ha、露地でホウレンソウと枝豆を主に栽培しています。会員は女性ばかりで、会を仕切り野菜づくりに専念します。「林田コンテナ会」は20年ほど前に結成され、今ではほとんどが2代目。先輩から野菜作りを学び、精神を受け継いできました。退職してから、農家であるが作るのは初めてという方も加わり、「みんなに会うのが楽しみ」と助け合いながら。「品質のいいものを作って、喜んでもらう」。個々の農家では想いを一つに生産から商品づくりまでを丁寧に。普及センターや営農指導員を招き定期的な研修会で知識や技術を学び、安全安心な品質のよい野菜づくりを実践しています。
 メンバーたちは今を明るく、いきいき充実感いっぱいに。「野菜づくりをすることで元気になる。土から元気をもらっている」「専業といわれるほど作っていないが、一つひとつ気持ちを込めて」。「今は元気だけど、いつまで続けられるか。若い人に入ってもらいたい」。今年は兵庫県認証食品の承認手続きをし、「姫そだち」ブランドの「林田の野菜」をアピールします。岩谷健営農指導員は「しっかりとした野菜作りで市場からも高い評価を得ている。学習意欲がすばらしく、共に分かちあいながら品質アップにつなげている。産地を維持してほしい」。
 メンバーたちの野菜づくりは「家族の健康のために」から始まり、「忙しいときには、手伝ってくれる孫においしい野菜を食べさせたい」。この延長上に出荷する「林田の野菜」があり、元気満載の「林田コンテナ会」があります。



黒崎梅園組合  観梅と梅の生産、来園者とのふれあいが力に
(更新日)2009年4月30日17時45分
 

 「ひとめ2万本、海の見える梅林」。たつの市御津町に「綾部山梅林」があり、瀬戸内の穏やかな風土に育まれた29haの梅林では2月初旬からの観梅シーズンになると、美しい花を求めて大勢の観光客が押し寄せます。黒崎梅園組合の梅生産事業は昭和42年に土地改良付帯事業として国有林を開墾して始まり、昭和51年からは観梅事業も。現在32農家が携わっています。
 この梅林には8品種の梅が栽培され、その量の7割が白梅の品種「玉英」。梅酒づくりに適している青梅を生産し出荷しています。同組合婦人部では6月の収穫と同時に梅干、梅ジャムなどの加工品を手がけ、梅干本来の栄養素が損なわれないよう昔からの漬け方をする梅干は兵庫県ふるさと認証食品として認められています。「採りたての梅を使って我が家の梅干、梅酒やジャム作りにチャレンジしてみませんか」と収穫期には観光農園に変わる「梅ちぎり体験」は5年前からで、今年は6月1日から21日までを予定しています。
 綾部山梅林に来ていただく方に「来てよかった。楽しかった」の印象をもってもらうこと、そして農産物として“綾部山の梅”の地産地消を進めて感心を強めてもらうこと。観光のメインになる梅の木に美しい花を咲かせ、品質のよい果実を収穫するためには木々の剪定と病害虫防除が欠かせない大切な作業となります。梅林が生まれて40年、従事する組合員の高齢化で、年を追うごとに作業も厳しくなる現状をどのように緩和していくか。そして、これからの後継者づくりで、若い人に魅力や感心のあるものにしていくためには。県内外に知れ渡る「綾部山梅林」の観梅を播磨の風物詩として、「来年も来たいね。収穫体験もいいね」お客さんとのふれあいのある梅林づくりが続きます。



濱村 忠司さん・典子さん  二人で作った大根、消費者が手にしている姿を見たい
(更新日)2009年3月28日9時54分
 

 御津町には海に面して約100haの干拓地「成山新田」があり、野菜団地として約100農家がダイコン、ニンジン、青うりなどを生産しています。濱村さんもその中で奥さんと1haに同様の農産物を作っています。ダイコンは8月下旬からの栽培で、出荷は11月上旬から3月上旬まで。収穫期になると早朝から1本1本手作業で収穫して、作業場に持ち帰り水洗いと箱詰め、翌朝にJAの御津野菜センターへ出荷する形が続きます。濱村さんの農業は学校卒業してからの20年余り。お祖父さんの野菜づくりをサラリーマンのお父さんが手伝う農業から、厳しさを感じつつも濱村さんが専業として継承しました。
 天災、異常気象、価格の暴落、商品流通の変化などストレスにはさまざまな要因があり、専業農家として肩に重さがのしかかる現状。これを喜びに変えるのが、自分の納得いくイメージどおりの野菜ができたとき。濱村さんの思いは自分が作った野菜がどのように買われ、その評価が直に聞けることができたらと。スーパーで兵庫産として扱われる歯がゆさ。「この土地が作り出す独特の味を知ってもらいたい。いいもの作っているのに」「自分で値段をつけて売れるようにしたい」売り込みについて思う日々が続きます。
 ご主人に付きながら一つひとつの作業を覚える奥さんは都会の人で、いきなり専業農家に嫁ぎ、「採れたてがすぐに食べられる。美味しさが格段に違うことにびっくりね」昨年まで消費者側から見てきたことが一変して。「自分たちの野菜を消費者が手にしているところを見たい」販売イメージを現実にと夢が膨らみます。先々が不透明な農業。専業農家としてのさまざまな波を乗り越えていく2人の思いが農作業の中から伝わってきます。「農業には2人でいっしょに作っていく喜びがあるね」。



高井信介さん・みつるさん  二人三脚で、おいしいイチゴを作り続けたい
(更新日)2009年2月28日9時14分
 

 「完熟イチゴの摘みたてを食べてほしい」。福崎町の東部、北には穏やかな山が連なり県道から外れると田畑が広がる東田原地区。高井さんはこ
の地区でイチゴ作りに専念しています。ハウス12棟、24aに5種類のイチゴを高設栽培で。「さちのか」「章姫(あきひめ)」が主流。「イチゴの一番美味しいのは摘みたて。ベストの状態で食べてほしい」とシーズン中はイチゴ狩りもでき、直売所も併設されています。
 脱サラをしてイチゴ栽培農家になり今年で7作目。「自分の段取りで働けるのがいいね。責任も伴うけど」。収穫体験を取り入れた観光農園的なものをと考え、道沿いの立地条件を生かす農業として。農業は機械化前の手作業時代を経験していることもあり、作業面ではすんなりと。周りの先輩らの意見なども参考に作業を繰り返し、肌で感じながら自分の栽培イメージを作り上げてきました。「よい苗ができたら半分できたのも同じ」と苗作りには特に気合いを入れ、収穫までの長期間、病害虫が出ないように。減農薬、害虫駆除には天敵を導入し、より自然な形、安全なものをと気配りを重ねます。
 イチゴ狩りに来て「おいしかった。また来たい」と喜ぶ家族連れの顔が浮かび、いかに喜んでもらえるかの思いは常に意識の中にあります。何が必要か不要かを見極め、品質アップとコスト削減。先輩たちとの交流と情報交換。そして味わった就農時の気持ちを大切に「期待してこられるお客さんを裏切ってはならない」。毎年1年生の気持ちで一生懸命です。奥さんはジャムやドライフルーツも作り「いつまでも2人でが私の夢で、幸せなこと」。苗の定植後、ゆとりができればご夫婦でお孫さんに会いに行くのが楽しみ。二人三脚、イチゴ作りの気持ちがますます膨らみます。


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