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がんばるアグリスト

JA兵庫西管内の専業農家の方や生産組合を紹介するコーナーです。
生産メの方々をお訪ねし、農家についての思いを皆様にお届けします。


ひじまふれあいハウス  「有機の里づくり」をめざし、ミブナ栽培も
(更新日)2008年7月31日18時5分
 

 山々に囲まれ谷間に田んぼが広がる山崎町土万(ひじま)地区。昭和40年ごろからこの地区では「しそう三尺」とよばれるキュウリや黒大豆が盛んに作られ産地として知られていました。平成16年に農林水産物加工直売センター「土万ふれあいの館」のオープンにともない農産物生産者グループ「ひじまふれあいハウス」が組織され、ハウス5棟900uと露地40aにイチゴ、葉ワサビ、菊そして季節の野菜を作り直売所に供給しています。
 メンバーの5農家が栽培するミブナは昨年JAから「漬物加工用として作ってみてはどうか」の話が持ち込まれ、10aの規模で始まりました。短期間で収穫できるので年間2回以上、病気に強く虫被害にだけ気をつければと栽培しやすい特徴のミブナは今年も10aで。根きり虫の被害の多かった昨年の経験をもとに、5月下旬と8月中旬を播種時期に2回の栽培を計画しました。一株2sを目安に10s箱400ケースが目標の収量。「定植や収穫は一時の作業、しかし生長期間の管理の良し悪しが収量につながるので、日々の取り組みが大切」。文献をみたり、先進地への視察研修を重ねたり、自分たちが納得できる安全、安心の野菜づくりをしています。
 土万産を盛り上げる農産物生産は1集落だけでなく、地域全体で。他集落グループへも野菜の産地化に向けた地域作りの提案を始め、課題を出し合い具体的な方法を示しながら。現在テストケースとして野沢菜、マクワウリ栽培の話がすすめられています。そして、「若手と一緒にもの作りをしよう」の気持ちが盛り上がっています。生産者としての喜びは作った農産物の評価。「やっぱり土万の野菜は旨い、という声を耳にしたときがうれしい」。品質の良い野菜と量の確保が課題、「やろうとすれば、何でもやれる」の心意気で。水稲をはじめ農産物で「有機の里づくり」をめざし、地道に活動しています。



内山 靖三さん・保子さん  昨年より今年、喜ばれるモロヘイヤ作りに向けて
(更新日)2008年6月30日19時4分
 

 「よく肥えた、きれいな葉作りは毎日の努力。レベルアップして揖龍のモロヘイヤを特産品に」。ハウス補助事業で始まった揖龍地区のモロヘイヤ作りは12年になり、内山さんも当初からのメンバーで、ハウス1棟約2aに1000株ほどを栽培しています。モロヘイヤはカロチンやカルシウムなどを豊富に含み「王様の野菜」と呼ばれる健康野菜。揖龍レンタルハウス部会では内山さんを含め13人の方が50aを栽培し、「ひょうご安心ブランド」に認証されています。
 会社勤めをしていた内山さんの農業はごく一般の稲作農家で、小学生の時には田んぼを鋤いていた牛に追われたりなめられたり、陽が落ちてからも稲掛けをしていたことなどが懐かしいと言い、また商家で育ち農業経験のなかった保子さんは土への憧れがあり、物を育てる喜び、花作りも楽しんできました。
 本格的な野菜作りはモロヘイヤが初めてだった内山さんは、一心に打ち込み、消費者に喜んでもらえる安心で品質の良い野菜作りをと思考錯誤の繰り返し。部会が行う先進地視察や勉強会にも積極的に。栽培成果を見ながら、夏場の土壌に太陽熱消毒をして連作障害を避けたり、白マルチで土壌の保温や農薬を使わない除草をするなど安全・安心の野菜作りを進めています。当初から付けている栽培日誌をもとに、昨年より今年、今年より来年とレベルアップへの挑戦を。また、朝採り野菜を地域にと学校給食にも常時モロヘイヤを提供しています。
 野菜作りへの思いは家族にたっぷり食べさせることから始まり、楽しみはお孫さんが農作業を手伝い、育てる喜びを覚えること。収穫は5月初旬から10月初旬まで。大勢に喜んでもらえる野菜作りで揺るぎない信用を。「体力の続くかぎりは揖龍のモロヘイヤを作りたい」と微笑みます。



大上 可晃さん  子どもを育てるように1本1本、メロン作りへの思いは熱く
(更新日)2008年5月30日10時2分
 

 上郡に「ナイルメロン」あり。甘みが濃厚で皮が薄い分、肉厚なのが特徴のナイルメロン。平成元年、この地に特産品を作って全国へとナイルメロン作りが始まりました。母体となるJA兵庫西メロン部会の上郡支部では6人のメンバーが約18aを
栽培、「ひょうご安心ブランド」の認証を受けています。大上さんは上郡町でナイルメロン作りを担う一人。ハウス2棟3aにナイルメロン350本、他品種80本を栽培。上郡特産ナイルメロンのネームバリューを高めるため、高品質に向けての作業に取り組んでいます。
 サラリーマン勤めの間は、取り立てて農業をということはなく、一般の人と同様に稲作りをしていた大上さん。といっても食糧難の時代を経験しているだけに食べ物に対しての思いは意識の中にあり、牛を使い牛糞を肥料に体を使う労働のきつさを振り返ります。退職と同時に農業への思いはむくむく。ナイルメロンを作る方々の農業に打ち込む姿勢を見るにつけ、自分もと10年ほど前から栽培を始めました。
 糖度の高い完熟のものを求めるあまり、収穫を1日ずらしたことで落下して商品価値を無くしたり、玉を大きくするのに必要な水のやり過ぎで割れてしまったりと。土壌診断、肥料設計、気温湿度管理など状況判断の的確さ、経験を積み重ねる大切さを感じてきました。子どもを育てるように1本1本の成長記録を根気よく。「個人であって個人でないメロン作り、しかし個人がベストを尽くさねば上郡のナイルメロンは沈んでしまう」。目を覚ませばいつも頭にある“上郡のナイルメロン”。後継者について真剣に考える時期。「お祖父ちゃんのメロン、いつできるん」お孫さんの言葉はパワーの源。「待ってくれている人がいる」会員同士の結束を深めながら品質の良いおいしいメロン作りを進めています。



小河 博一さん・薫さん  御津のブランドをプライドをもって守りたい
(更新日)2008年4月30日18時9分
 

 たつの市御津町には、海岸に張り出した約70の干拓地「成山新田」が広がっています。御津町園芸組合によって生産・流通活動が活発に行われ、御津のダイコンは県内一の出荷量を誇っています。秋冬・春ダイコン、春夏ニンジンは、国野菜指定産地、キャベツ、ホウレンソウは、県野菜指定産地となっています。
 平成10年から本格的に就農された博一さん、それまではお勤めをされながら合間に農作業に励んでいました。しかし、小さなころからご両親のお手伝いで農作業にたずさわっていたこともあり、将来的には農業一本でやっていく意志も自然と備わっていました。作業効率をあげる為に導入した収穫機、機械操作には博一さんが不可欠な存在だったことも一つのきっかけになりました。また薫さんは農業未経験ながらも、家事の合間に作業を手伝い、今では博一さんのご両親との息もピッタリで、4人で抜群のチームワークを発揮しています。農繁期や作業が忙しい時など子どもたちが代わりに家事をしてくれることも大きな助けになり、家族同士が支えあうことの大切さを実感しています。
 成山新田は海抜0mの干拓地ということで、気象条件の影響を受けやすく、台風の時期は特に塩害に注意を払いながら。納得がいくものを収穫す
ることを目指し、ほ場整備や農薬の使用はポジティブリストを考えて。
「これからは生産規模の拡大も視野に入れ、それにはさらなる作業効率のアップを図ること、まだまだこれから。農薬の問題など特に安全面には気をつけている。組合のみんなにも影響することなので、御津ブランドのプライドをもって。国産の物への注目が集まっている現在、自給率の向上へつなげたい。また若い世代にも受け継いでいきたい」。と博一さんは話します。
 普段は消費者の声を直接聞くことはありませんが、行政のイベントなどに出品された時など「やっぱり御津のダイコンはいいね」と声が聞こえると、自然と嬉しさがこみ上げてきます。



中山 清勝さん  採れたてのイチゴ、本物を味わってほしい
(更新日)2008年3月30日11時36分
 

「採れたてを、おいしく食べてもらいたい」。この思いからイチゴの栽培を始めて8年。清勝さんは10aのハウスに「さちのか」「とちおとめ」を高設栽培で、販売は直売所だけの自信作を。イチゴ摘みも楽しめるようにしました。
 荒川の地には豊富な地下水があり、昭和40年ごろまで各農家では冬は水菜、夏は葉だいこんを盛んに作り、産地として知られていました。野菜生産農家で育ち、20歳までサラリーマンとして勤めていた清勝さんの転機になったのはお母さんが亡くなり長男としてどうあるべきかの思いから、お父さんのトマト栽培を手伝う専業の道に。
 「良いものを作って新鮮なうちに大勢の消費者に食べてもらいたい」は就農当時から思い続けていること。トマト栽培を進めていくうち、消費者に届くまで時間が掛かりすぎる市場システムに疑問を持ち、採れたてが食べられる直売の方法を、それも鮮度が命のイチゴ作りを選びました。良い苗を作ること、花の摘花や温度管理、何が足らないかなどこまめにチェックしながら。「朝収穫したものはその日のうちに。売れ残りは次の日に出さない」この姿勢を頑固に貫き通します。また、新鮮イチゴを使ったシャーベットやミルクアイスを市川町のアイスクリーム工房で作ってもらい販売メニューに。
 今は口コミでお客さんがお客さんを呼ぶ形に。栽培量はこのまま、人任せにすることなく自分の手で磨きをかけて。英賀保からの主婦は「子どもたちは味に敏感。そのまま食べるのが好きで”きよかつのいちご“でなくてはといいます。よく来ますね」消費者の喜ぶ顔が中山さんの力になります。
「大勢に採れたての完熟イチゴ、本物を味わってもらいたいね」。


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